読みたいときに読むのが一番。日本文芸社より1987年刊の四六版。現在は絶版かと思ったら入手可能の模様。装丁は大友克洋。重くて固くてでかい本。当時は学生だったが知人からの伝ても含めよく集めたものである。
改めて再読すると筆致とストーリーの重厚感に打ちのめされる。時代劇の第一人者ここにありといったところ。侍と死、お家断絶と死、仇討ちと死、友情と死、側室と死、力士と死などが綿々と語られるわけだが、どの話も重い。重すぎる。寝転がって読めない(物理的にも重いから)。襟を正して座して読むべし。そして『おのれらに告ぐ』。『血だるま剣法』の復活を改めて祝し、年末年始は耽溺したいものである。
平田弘史選集 (第1巻) | |
平田 弘史 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
最近のコメント