このたびはまことにお気の毒なことで、故人のご冥福をお祈りしつつまた考えたことが。
川田亜子さん自殺から一夜…公式ブログに追悼コメント800件http://www.sanspo.com/geino/top/gt200805/gt2008052816.html
このコメント800件が集まったブログコンテンツは当面維持されつつもいつかは関係者の方のご配慮により消えることになるであろうわけで、800件のコメントを書いた人たちによる冥福を祈る気持ちもなんだかなかったことにされてしまう気がするのはなんとも惜しいものがある。お見舞い記帳や絵馬や千羽鶴もそうすぐには捨てない罠。炎上したブログがすぐ閉鎖されるのは余韻もなにもなくてむしろどうでもよいのだがが、残すべき価値があるブログコンテンツ(そう考えるかどうかは故人の周辺でどう判断するか次第というのはあるが、ここでは一応残すべきと仮定してみる)をしかるべき時間軸にアクセス可能にする手立てを用意することは、それなりに需要がありそうだ。(ここではWayback Machineについては度外視しておく。あれは時系列のアーカイブであってライブコンテンツではない)
事務的な側面からは
- コンテンツ維持管理期間の設定
- コメント、トラックバックの扱い
- 移管先リソース(ディスク容量)の手配
- 維持管理コスト負担(遺族が負担するのか、維持管理側が負担するのか)
- 独自ドメインはそのまま維持するのか、隔離ドメインを設けるか
- PVの多いブログの場合、アフィリエイトなどからのレベニューシェアをどうするか
などの検討課題がありそう。これらを生前に取り決めて委託運用契約を終えておかなければスタートにも立てないわけだが、このあたりうまく取り決められるとうまく運用できそうな気もするんよね。ブログコンテンツがネット上で無視できないボリュームになってきた以上、(残すべきと仮定した)コンテンツをアクセスできる状態でいかに維持管理していくかは引き続き考えてみたい。
自分の場合は、個々のエントリで書いた日記の一部でもあり遺書の小出しでもあるので残す手段が確保されていれば安心してくだらないことを書き散らせるかなといったかんじでして。ブログコンテンツ、またはそれから派生するネット資産の管財人(またはブログ生命保険)は社会的需要があるのかないのか。引き続き要検討。
同じような問題意識のエントリにリンク。
ネット遺産の傾向と対策-404 Blog Not Found
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50986563.html
もしも、ブロガーが死んでしまったらブログはどうあるべきなのか?-ホームページを作る人のネタ帳
http://e0166.blog89.fc2.com/blog-entry-370.html
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