気がついたら正味2日を駆け抜けてあっという間に帰国していたわけで。忘れないうちにドイツ・ベルギーの会計事務所をいくつか歴訪した感想みたいなのをひとつ。
・会計事務所の権威が確立している。日本の法律事務所と同じぐらい。
・オフィスも古き良きアカウンティングファームの香りただようたたずまい。(某A会計事務所時代が少しなつかしくなった)
・競争市場が成り立っていて、同じサービスを提供するファームから業務移管が容易。移管元は移管先へのデータ提供義務があるそうだ。NDAの扱いはどうなるのだろう。
・フィー体系はtime&materialが基本。ミーティング一つにもチャージされる。これはある意味羨ましい話。具体的なレートは書けないが、相場は日本とあまり変わらないようだ。
・弁護士と税理士の2つを持つ資格ホルダーが多い。ドイツでは税法ベースのF/S作成が義務づけられているので税理士の存在感が日本より高い模様。
・会計ソフトはDATEVが主流らしい(日本のTKCみたいなものか)。一方でWinBook始め安価な会計ソフトが出回っているため、会計オペレーション丸抱えという委託形態は減ってきているとのこと。いわゆる自計化ですね。
総じて会計サービスの価値に対する世の中の理解が浸透していて、高価格だが安定品質のサービスという印象を受けました。あと、初夏のドイツはものすごく過ごしやすかった。じめじめ日本と対照的。
今回は海外子会社対応の一環での訪問だったわけだが、今後も普通にグローバル企業前提での会計や税務や内部統制の仕事が舞い込んでくることになりそう。2~3ヶ国分の会計基準は頭に入れておかないとこれからは使い物にならないのかも。IFRSもちゃんと勉強しとかないとまずいようです。
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