昨日は一日かけてぎんさんとお別れをしていました。他界してから時間が経過して少し落ち着いたので、文章を書いたりする余裕もでてきました。
一夜明け、おかげさまで哲学堂動物霊園にて火葬も無事終え、ぎんさんは手元に骨壷として帰ってきました(猫の骨は初めて見ましたが、とても小さいので驚きます)。とても狭い箱に押し込められてしまい気の毒ですが仕方ありません。今後、動物用の墓に合祀するか個別に納骨するかは落ち着いてからじっくり考えますが、ともあれぎんさんはまた住み慣れた我が家に帰ってきました。
少し長くなりますが、これまでの経緯につき書き記しておきます。
7月初めに容体が悪くなってから約一カ月、もともと動物は痛いとかしんどいとか口に出せない生き物だけど、ぎんさんはさらに我慢強い子なので表には出さず。病院で診断したときはやや手遅れに失した状態でした。最初の検査では腎臓炎を疑われ、ひたすら投薬の日々。いやがる薬を半ば強制的に飲ませる気が重い日々でした。もともと病院嫌いなのを毎週連れていかれて、本人もさぞかし不快だったと思います。
その後の血液検査の結果は白血球異常。皮下点滴と投薬の併用で様子をみたものの、ほどなくリンパ腫の疑いにて入院措置となります。それでも文句ひとついわず(もちろんいえないのだけど)入院もしてくれて、胸にたまる水を抜いて体調も少し落ち着いた矢先、入院5日目の朝に容体は急変しました。癌の症状の進行の速さは恐ろしいものがあり、ほどなく危篤状態に。最後の土曜日の朝には人工呼吸と人工心肺で半強制的に生かされている状態で、駆けつけたときには瞳孔も開いてて飼い主の見分けもつきません。最期は飼い主の願いもかなわず、静かに心臓は停止していきました。
目の前でぎんさんを看取ることができたことだけが救いでした。
「飼い猫はぜったい主人のそばで主人の都合にあわせて上手に亡くなる」と云ってくれた方がいましたが、土曜日の早朝に急に亡くなったのも、私の負担とか時間的制約とかぎんさんはわざわざ選んでわかってて、長引かせないように工夫してそういう亡くなり方をしてくれたのかもしれません。週末でお盆休みで、ちゃんとお世話できるときでよかったと思います。
我が家にやってきてから6年10ヶ月あまり、ぎんさんはお世話にとても手間がかかる子ではありましたが人に迷惑はいっさいかけなくて人懐っこくて素直なよい子でした。そしてぎんさんは最期まで人に迷惑をかけない素直なよい子でした。この子のおかげで日々がどれだけ豊かになったかわかりません。
ぎんさんありがとう、さようなら。お前に会えてよかった。お前のことは一生忘れないよ。
ぎんさんがいない日々はしばらくとてもさびしい日々になると思いますが、残されたもなかさん(9歳♀)との日々を充実して過ごせるようにしたいと思います。もなかさんの体調管理もより慎重に考えていかなければなりません。猫とかかわりをもったヒトとしての責務を尽くしていきたい。しばらくしたらまた笑顔で猫と日々過ごせるようになることでしょう。
最後になりますが、
ぎんさんにゆかりのあったすべてのみなさまへ。
コメントをはじめ、温かい励ましをいただき本当にありがとうございました。飼い主として至らぬ点は多々あれど、ぎんさんは生涯でかかわりのあったすべてのみなさまに感謝して天国へ行ったと信じております。ありがとうございました。
猫と日々を過ごすすべてのみなさまへ。
ペットにはいつかお別れのときがやってきます。その日がくるまで、可能な限り家族の一員として精一杯愛情を注いであげてください。心からのお願いです。
もう一度だけ、
ぎんさんありがとう、さようなら。お前に会えてよかった。お前のことは一生忘れないよ。
p.s
ぎんさんへの献花は環境への配慮で棺には入れられなかったので持ち帰り、我が家で生き続けています。
ぎんさんのご冥福をお祈りいたします。
2回ぐらいしかお会いできませんでしたが
かわいい猫ちゃんでしたね。
投稿情報: まめ | 2009/08/17 22:09
はらくんともなかさんの暮らしが、いっそう幸せにつつまれたものになりますように。
投稿情報: ノヴ | 2009/08/16 19:44
精一杯の愛情が伝わってきて、胸が切なくなりました。
はらくんとの暮らし。
ぎんさんはとってもしあわせだったと思いますよ。
こころよりご冥福をお祈り申し上げます。
投稿情報: ひでかず | 2009/08/16 19:07