日経1面でリークされていたけど内容はなんだかよくわからない代物だったようで。
最大で全上場企業のIFRS任意適用が可能に――金融庁が要件緩和を提案 - TechTargetジャパン 経営とIT
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1305/28/news07.html
「IFRSと日本基準の折衷案」なんていらない。 - ■CFOのための最新情報■
http://blog.livedoor.jp/takeda_cfo/archives/1858158.html
国際会計基準の強制適用、当面見送りへ 金融庁(日経より) | 会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)
http://ivory.ap.teacup.com/kaikeinews/6061.html
今日の企業会計審議会は任意適用条件緩和、IFRS適用方法、単体開示の簡素化と盛り沢山。J-IFRSなる言葉も飛び交い、珍しく活発な議論。但し、相変わらず方向性見えず。誰がコントロールタワーなのか?。また、連単分離は議題に上がらなかったが決定済み?
— 中澤 進 (@susumunk) May 28, 2013
で、要件緩和で理論上は2900社以上が適用可能になるということだけど大義名分がないと余計な投資はかけないだろうし経営陣もゴーサインは出さないだろうし監査人もいやがるだろうしで自然に任意適用対象が広がるとは考えにくいです。適用対象企業に助成するとか後押しするものがないと企業側は動かないでしょうね。
武田さんも書いてるけど、十分な時間をかけて準備すべきだとする一方で適用タイミングを決めないという矛盾した対応が今の混乱を生んでいるわけで、これはどこかでリーダーシップを発揮してもらわないといつまでも決まらない気がするのでございます。
あとJ-IFRSとかいう謎ワードで関係者を混乱させるのはやめてください。カーブアウトならカーブアウトといえばいい。
といった議論は2011年6月には終わっているべきだったのにもかかわらず強引に待ったをかけて2年間を無為に費やした当時の政権と当時の金融担当大臣の責任は大きいと思います。IFRSが万能のモノサシとは全く思っていませんし策定過程のぐだぐだぶりを眺めていてこんなのにのっかって大丈夫かとか思うけど、それならなおさら主導権をもって策定に参加できるように働きかけるべきだし(実際そうしてる)国内での周知啓蒙はもっと大胆に進めていいぐらい。金融庁やASBJがリーダーシップをとれないとしたらどこがとるべきなのでしょうね。クライアントに対峙する立場としては早く方向性を決めてもらって関係者に安心して取り組める環境になってほしいというのが正直なところです。
黒船的ななにかが来るので国内でこねくりまわしている間にことはどんどん進んで気がついたら出遅れてた、という構図がいつものなにかを思い出させるのだけど思い出せないのでこのへんで。
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