最近ゴーストライティングめいた依頼(要するに自分の代わりにまとまった量の文章書いてよ、という類のもの)が仕事であるなしを問わず舞い込んでくることが多く、そのたびに丁重にお断りしている。そして心の中では丁重に当事者を侮蔑している。なぜか。
いわゆるビジネス書や広告文章には自分自身で書いてないいわゆるゴーストライティングが多いことも重々承知だが、当たり前のようにゴーストライティングを人にさせようとするということに罪悪感を感じないのはバランス感覚がゆがんでいると思うわけよ。(余談だが、これらの慣行を知ってからはビジネス書をほとんど自分では買わなくなった。あれは自分で読むものではなく自分で出し買わせそして読ませるものである)
もちろんゴーストライティングそのものを飯の種にしている人もいるだろうし出版慣行での方便という側面もあるのでのでそれを否定するつもりもない。しかしゴーストライティングをさせる側が自分の時間と頭脳と手のいくばくかを働かせずにあたかも自分がなした実績のように語るのは違和感がある。人の時間と頭脳と手のいくばくかを奪っている自覚を持って少しは恥ずかしそうにしていただきたい。ましてや無料でやるわけがないだろ。馬鹿か。経済活動には報酬が伴うのが大原則だよ。文章表現に対して敬意を払わない人がいつのまにか増殖してしまったのか、私の周りにはこういう無神経な輩が絶えない。正直うんざりする。
人の褌で相撲をとる輩や他者への感謝の念がない輩が増えているのだろうか、こういう無神経な火の粉を払うのに無駄なエネルギーを費やすのは正直非常にめんどくさい。ノンクレジットの文章や金にならない文章はもう書かない(ブログは除く)と心に決めてる私にそんな依頼をするのはたいそうお門違いなので、そういうことができる人ややりたい人にご依頼くださいと軽侮を込めて申し上げつつ関係各方面におかれましてはそのように周知徹底されたい。
ちなみに文章でなくても私の持ち時間のいくばくかを買うには一定のチャージレートがかかりますので依頼の際にはよろしくご承知置きいただきたい。これでもコンサルタントが飯の種ですので。
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