今や波に乗るアル・ライズの新刊。というか旧刊だが新装。
「勝ち馬に乗る!」「フォーカス!」が読みやすく役に立ったが今回も例外ではなく、ブランディングのバイブルと呼ばれるだけのことはあった。
今も威力を発揮する革命的コンセプト──フィリップ・コトラー
序 マーケティング界を一変させた「新ルール」
01 ポジショニングとは何か?
02 頭脳は集中砲火を浴びている
03 頭の中に忍びこむ
04 「小さなはしご」を見逃すな
05 そこからでは、目的地にたどり着けない
06 業界リーダーになる必勝パターン
07 追いかける側の「勝ち方」とは?
08 ライバルのポジションを崩せ!
09 「ネーミング・パワー」をこの手に
10 「イニシャル」にご用心
11 「ただ乗り」は失敗の元
12 ライン拡大は企業を弱体化させる
13 ライン拡大で成功するための条件
14 「自社」をポジショニングする方法
15 「国」を売り出す際のポイント
16 無名の島を一大観光地にする
17 ポジショニングでヒット商品に変身
18 サービス業の「正しい」戦略
19 地方銀行でも大手都市銀行に勝てる
20 ライバルの弱点は「的確に」突け
21 「オーソリティのお墨付」を利用する
22 ポジショニングは教会をも変える
23 自分のキャリアアップに応用できること
24 戦略開始前に「六つの自問」を
25 まとめ──ポジショニングで勝利する一二の決め手
過剰な情報があふれるなかで、いかに顧客の心に留めてもらうための工夫をすべきか。またはすべきでないか。実例が豊富でコカ・コーラやゼロックスなどの大手企業をはじめとしたブランディング戦略の参考になろうかと。小さいながらも事業を営んでいる身からすると、すべきでないことがこれでもかというほどに盛り込まれているのは非常に価値があると感じた。
すでに多くの人に読まれている本だろうからこのとおりに実践するのは成功法則とはいえないだろうが、べからず集のリファレンスとしては大いに参考になるのでおすすめ。あと後半二章にある「6つの自問」「ポジショニングで勝利する12の決め手」はこれまたシンプルながら日々の役にたつTIPS集になっている。詳しくは購入のうえで。
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