渡辺淳一の連載小説、愛の流刑地(笑)。各方面で悪評大爆発中とのことなので、遅ればせながら読んでみた。
とにかく台詞回しから情景描写から年寄り臭くて読むに耐えないわけで(今どき「今夜はいっぱいいじめてやる」とか言うかよ)、朝からあんな描写読まされてかなわんとクレームがきたりしてませんかそうですか。私の周囲の感想は「主人公が小説家で相手の女性がサラリーマンの奥さんではサラリーマンおやじとしては感情移入のしようがないし、自分の奥さんのことが心配になったりして楽しめないんじゃないのかな」「僕は絵しかみてません」など。総じて女性の評判は悪い。思うに渡辺淳一が自身の枯れ具合を認めないで無理して小説にぶつけているあたりが痛すぎて読者の共感も得られないのかと。純文学は最近まったく読まなくなったが、たまに読めばこれだ。大損気分。
ともあれ、あれを電車の中でおおっぴらに広げて楽しめるのはおやじ検定試験三級の実技試験合格ということで満場一致ということか(筆記は毎年2月)。ということで明日も満員電車の中で日経裏面を熱心に見入るおやじの姿が散見できると思うとにやにや笑いが止まらない。
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